ドラッカー最後の講義③
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●千葉高大(TakahiroChiba)
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機会リストと人材リスト その活用で強みを生かす
──先生が説くマネジメントでは、リーダーには強固な自己規律が求められます。優れた組織を築くうえでどんな条件が必要でしょうか。
リーダーの自己規律と並んで重要なのが適材適所の人材配置です。
それを実現するには二つのリストが欠かせません。
一つは重要な順に機会(オポチュニティ)を並べた「機会リスト」、
もう一つは有能な順に人材を並べた「人材リスト」。
二つのリストを照合することで、短所でなく長所に注目しながら適材適所を実行するのです。
私が知る限り、長所を生かす人事で最も有能なマネジャーはジョージ・マーシャルです。第2次世界大戦で活躍し、「マーシャル・プラン(欧州復興計画)」で知られる軍人です。開戦当時、米軍には戦闘経験を持つ司令官が一人もいなかったのに、終戦時には有能な司令官はいくらでもいました。
マーシャルの人事戦略が奏功したのです。彼は8割の打率で適切な人材を適所に配置できました。長年「機会リスト」と「人材リスト」を活用していたからこその成果です。
適材適所の人事戦略という点では、リンカーン大統領も負けず劣らず有能でした。
南北戦争の総司令官にグラント将軍を任命し、南軍の敗北を決定的にしたのです。「グラントはヨーロッパ式アルコール依存症」と批判する人が大勢いたにもかかわらず、です。
グラント将軍任命の話は重要な意味を持ちます。
できないことを人に求めてはならず、その人にできることを見つけ出す──これがリンカーン流人事です。
「ヨーロッパ式アルコール依存症」を出発点にする代わりに、グラント将軍の強みに注目し、成功したのです。
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